COLLABORATION
WITH

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A NEW REVOLUTION OF DENIM IS HERE

WORLD-RENOWNED FASHION DESIGNER KUNIHIKO MORINAGA OF "ANREALAGE" HAS PRESENTED A CREATION USING "KOKURA DENIM". HISTORICAL BUT ALSO ORIGINAL MODERN HAKAMA PANTS IS JUST LIKE THE ESSENCE OF KOKURA DENIM, WHICH ADVOCATES INNOVATION IN TRADITION.


世界的に活躍するファッションデザイナー「アンリアレイジ」森永邦彦氏に、KOKURA DENIMを用いたクリエーションを制作いただきました。歴史的な背景を踏まえた、しかし独創的な現代のハカマデニムは、まさに伝統の中の革新を謳うKOKURA DENIMのエッセンスを形にしたようなスタイル。武士の袴にルーツを持つKOKURA DENIMを象徴するようなアイテムとなりました。

 

 

—プロジェクトの背景—

小倉織は、日本デニムのルーツといわれています。「KOKURA DENIM」は、小倉織にしか出来ないデニムを、小倉織の発祥の地である福岡県北九州市で誕生させたいという強い想いから始まりました。試行錯誤の末、誕生した「KOKURA DENIM」。デニムの本場アメリカで挑戦するべく、マーケティングリサーチを行い、「KOKURA DENIM」を使ったジーンズの試験販売を計画。「一度途絶えた小倉織を復元・再生未来へ繋げる」という私たちの想いに賛同くださったアンリアレイジの森永邦彦氏にジーンズをデザインしてもらいました。



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ORIGINAL DESIGN

ハカマデニムは、実は5ポケットのスタンダードなデニムパンツの形をしています。通常の150%スケールのサイズのため、一見大きさに驚きますが、自然と生まれるウエストの余白を折り返しラッピングすることで、どんな体型・シルエットの人でも、その人に合ったシルエットが現れる、多様性を極めたデザインです。本来であれば後ろポケットだったものが身頃をまたがり、独自のデザインとなっています。

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JAPAN SPIRIT

今回、森永氏は「過去と現在が混ざり合う」をテーマにデザインしました。SNSが日常となったいま、洋服もまた写真に撮られ、情報として拡散されます。その時、写真の中の洋服のスケール感は見ている人には伝わりません。その「情報としての洋服」を逆手に取り、森永氏は一見ほかのものと変わりなく見えるにも関わらず、150%のスケールを持つ5ポケットのデニムパンツをデザインしました。

誰もが見たことのあるデニムパンツは、日本らしい「折る」という行為によって、袴へと姿を変えます。本来は交わらなかったはずのものが交わるユニークさは、過去をアップデートして現代の新しいデニムを生み出した、KOKURA DENIMのスピリットと繋がっています。

MESSAGE FROM
KUNIHIKO MORINAGA

アンリアレイジ 森永邦彦氏からのメッセージ


デザインについて

洋装と和装の越境。小倉織のテキスタイルが使われていた武士の袴という用途に着目し、その時代の東西の洋服の構造を一つのデザインとして繋ごうと考えました。西では、ゴールドラッシュに沸くアメリカ西部でジーンズが誕生し、東では武士の袴が盛んに作られていました。ジーンズの様相をつくることと、和装のデザイン構造を取り入れること、双方を両立させるべく制作をはじめました。和装は平面構造のため骨格で着る服と言われ、洋服は立体構造のため肉体で着る服と言われていますが、双方の要素が折衷された服の形に可能性を見出そうとしました。今回のデザインでは、立体的な身体にフィットするジーンズのスケールを拡大し、身体から離れた平面的な形である袴にシルエットを近づけています。人の体型に応じてウエストをラッピングすることで、和装の袴と洋装のパンツ、双方の要素が折衷されたシルエットをつくります。それは男女の性差や老若の体型差といった人と人の間にある様々な壁を越境し、誰もが等しく着用できる自由な洋服の形です。


KOKURA DENIMの生地について

高密度で織られた硬質なKOKURA DENIMは造形的なシルエットをつくるのにとても適しています。袴のようにラッピングすることで、裾に向けてのシルエットを美しく構築できました。一方で、履き込んでいくことで身体に馴染む柔軟性も兼ね備えています。身体から離れた形の洋服が時間と共に身体に馴染んでいく経過をお楽しみいただきたいと思っています。


これからのテキスタイルメーカーについて

受け継がれてきた世界を守るために、その世界から遠く離れてみること。相入れないアイテムや、新しい技術が外の世界に連れ出してくれることがあります。外に出ることで、内なる世界もゆっくりとひろがっていく。あえて遠回りをすることが、結果的に新しさを生み、その世界をより強くしてくれると信じています。

 
 

森 永 邦 彦
KUNIHIKO MORINAGA

ANREALAGE デザイナー

1980年、東京都国立市生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。大学在学中にバンタンデザイン研究所に通い服づくりをはじめる。2003年「アンリアレイジ」として活動を開始。ANREALAGEとは、A REAL-日常、UN REAL-非日常、AGE-時代、を意味する。2005年東京タワーを会場に東京コレクションデビュー、同年ニューヨークの新人デザイナーコンテスト「GEN ART 2005」でアバンギャルド大賞を受賞。東京コレクションで10年活動を続け、2014年よりパリコレクションへ進出。2015年フランスの「ANDAM FASHION AWARD」のファイナリストに選出される。2017年パリコレ以降の作品を展示した「A LIGHT UN LIGHT」展を国内で開催し、LA及びサンパウロのJAPAN HOUSEにて巡回展を開催、また、ポンピドゥー・センター・メッスやロスチャイルド館、森美術館での展覧会へも参加している。2019年フランスの「LVMH PRIZE」のファイナリストに選出。2019年度第37回毎日ファッション大賞受賞。2020年 伊・FENDIとの協業をミラノコレクションにて発表。2021年ドバイ万博 日本館の公式ユニフォームを担当。

Designer Kunihiko Morinaga was born in Tokyo in 1980. He graduated from Waseda University, in social sciences. While going to university, he started learning fashion design at Vantan Design Institute. In 2003, he launched his own brand “ANREALAGE”. ANREALAGE is a combination of the words "REAL", "UNREAL" and "AGE". In 2005, ANREALAGE presented it’s first collection for Tokyo Fashion Week at the Tokyo Tower, and won the GEN ART 2005 Avant-garde prize for young designers in New York. After his 10 years of collection in Tokyo, he started presenting at Paris Fashion Week from 2014. He was selected as finalist for the「ANDAM FASHION AWARD」in 2015 in France. In 2017, ANREALAGE held the “A LIGHT UN LIGHT” exhibition in Japan as well as the traveling exhibition JAPAN HOUSE in LA and Sao Paulo, and also participated in exhibitions at the Pompidou Center Metz, Rothschild Museum and Mori Art Museum. In 2019, he was selected as finalist for the LVMH Prize in France, and won the 37th Mainichi Fashion Grand Prix in the same year. In 2020, ANREALAGE presented collaboration collection with Fendi from Italy for Milano Fashion Week. He also designed official Japan uniform for Expo 2020 Dubai starting from 2021.

 

 

 HAKAMA PANTS

DESIGNED BY
KUNIHIKO MORINAGA
(ANREALAGE)